事の発端は、俺の彼女であり、現役J Kのあかりの…思春期特有の興味。



学校で友達とそういう話になったらしく、ソファで水を飲みながらテレビを見てた俺に、穢れを知らない純粋な目で聞いて来たのだ。


あ「ねーねー優、媚薬ってなに?」





優「ブッ………一体その言葉どこで覚えて来たの…」








…流石にこれには飲んでいた水を吹きそうになった。いや、ごめん、吹いた。…少しだけ。








あ「学校で友達が媚薬って凄い、って言ってたから…なにが凄いのかなーって」







普通なら知っていてもおかしくないような年齢だとは思うけれど、何故かそういうことは俺が1から教えなきゃってくらい一切知らない。まあそんな無垢なところがいいんだけど。







あ「聞いちゃダメだった…?」








下から覗き込むように上目遣いで聞いてくるあかり。
…頼むからそんな可愛く言わないでほしい。色々ときついから。



優「…いや、別に…。」






「じゃあ、教えて?優」





コテンと首を傾げてそう言うあかりに目を囚われ、気付けば返事は俺の口から出てしまっていた。







「別にいいけど……教えるより身をもって体験した方が分かりやすいと思う」














…あ〜何言ってんだ俺…。大人失格だよ…