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「芽唯、次なに乗る?」

「えー!どれにしようかな?とりあえず絶叫系は制覇したし、コーヒーカップとかちょっと軽めのやつがいい」



って、なにつはしゃいでんの、私!!
浮かれてる自分に気付いて、語尾の方でテンションにブレーキをかける。


あのあと、「幼なじみに戻った記念に」と弥一に連れ出されたのは最近できたばかりの遊園地だった。


幼なじみに戻ってすぐに、遊園地なんて


どんなテンションで楽しめばいいの?なんて思ってたけど意外と素で楽しんでる自分の図太さに引く。


「芽唯が楽しそうでなにより」

「……遊園地なんて、ほんっと久しぶりだから」

「小さい頃の芽唯はメリーゴーランドが1番好きだったよな」

「あー。あの頃、柄にもなくお姫様に憧れてて、白馬に乗れるのが嬉しかったんだよね」


私の隣を歩く弥一を、1年前までは当たり前みたいに思ってたのに。


今は、ちょっと違和感すら覚えてる。


見慣れてるはずなのに、違う人みたい。
他の誰よりも知ったるはずなのに、知らない人みたい。


「『もっかい!』って駄々こねて3回は乗ったよな。俺も無理やり付き合わされてさ〜」

「すみませんでしたね〜!って、……弥一!あそこソフトクリームだって!」

「ブッ……どのアトラクションよりも、ソフトクリーム見つけた時が1番嬉しそうだな」

「う、うるさいなぁ!」