「え? マジで言ってる? いまさら嘘でしたって言っても聞かないよ?」
「マジです」
即答すると、木梨は息をのんだ。
金平糖みたいに、甘くて可愛い女の子には、一生なれないかもしれないけど。
世界規模でいったら、私の愛なんてちっぽけだと思うけど。
でも、金平糖みたいに小さくても、時間をかけて育めば、きっと大きくなって“永遠の愛”って言えるくらいまでなるから。
そのときはまた、受け取ってね。
甘い甘い金平糖で、うめつくすことができるように、頑張るから。
「あのね、木梨。
私がオレンジ色の金平糖を好きって言ったのは……」
いまは、ゆっくりと。 どれだけ時間がかかってもいいから。
……答え合わせを、しましょうか。
END.