1時間目は私が一番苦手な語学。中国語。
隣の席の漣瀬君も中国語選択してるみたいだけど、相変わらず寝てる。

この学校では英語に加えてもう一つ、韓国語、中国語、スペイン語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語etcの中からもう一つ選択して語学を勉強しなければならない。

私は自分の名前、猫と書いてマオというのが中国読みだからという適当な理由でとりあえず中国語を選択したんだけど…

全っ然分からない!

「それじゃあ、この日本語の文を中国語に訳して下さい…待田さん。」

「えっ?!」

黒板を写すことに一生懸命になっていた私は、突然指名されて慌てる。

「え、えーと…」

私が戸惑っていると、