「ちょっと、そこ！私語は慎みなさい！」


五十嵐さんと話をしていると、それを聞いていた先生に注意されてしまった。


「先生、ごめーん！」


五十嵐さんはたいして気にする様子もなく、先生に軽く謝った。


「じゃあ、また後で話そっか」


五十嵐さんはそれだけ言うと、自分のスマホを取り出して操作し始めた。


「これでみんなの自己紹介は終わりね。最後に先生から話をします。先生の名前は田村梨沙子です。これからよろしくね！」


先生がニコッと笑うと、周りから「よろしくお願いしまーす！！」という声が聞こえてきた。


その瞬間、チャイムが鳴って休み時間となった。