やがて幼稚園を卒業し、小学校へ。


1年生の頃は、普通に誰とでも話せていたし、友達と集団で遊んでいた。


しかし、進級していくにつれ、私はどんどん喋らない内気な子になっていった。


友達もあまりできなくなった。


仲がいいのは一人二人ではなかっただろうか。


何年生だったかは覚えていないが、昼休み、みんなが運動場へ遊びに行くなか、たった一人教室に残って大好きな絵を描いていたことを覚えている。


ところで絵は幼い頃から得意で、よく周りに上手いねと褒められた。


幼稚園の頃も絵をたくさん描いていて、自由帳は隙間無く絵で埋められていた。


絵を描くことは、子どもの頃の私にとって唯一の楽しみだったのかもしれない。


かくして、私は典型的な「大人しい子」「地味な子」になっていった。