「そんなに俺のことが嫌い?」

突然、何を言い出すのかと思えば。


「はぁ?」


あまりにも驚くことを言うから
間抜けな顔になってしまった。

「嫌いなのは、わかっていたけど
ここまで嫌われると傷つくわっ」

この人は何を言っているのだか。
私が菅田さんを嫌う?
ありえない。

いっそのこと
嫌いになれたらどんなにいいか。
嫌いになれるものなら
嫌いになりたい。

でも、それは無理なことで……。
忘れたくても忘れられない。
今日、久しぶりに会って、
気にしないようにしてたのに……。

やっぱり好きだって思っちゃった。

なのに、菅田さんは
私に嫌われてるって思ってたなんて。
がっかりだね。


はぁ〜大きくため息をした。