陽菜side
最近よく私の病室にくる男の子、翔太くん
いろんな子がここには来るけれど、
翔太くんほど元気な子はなかなかいない
「おねえちゃんには、きょうだいいる?」
「んー、いるよ?」
「おれはね!にいちゃんがいるの!!」
「そっかあ、いいね」
「こんどさ、にいちゃんときてもいい??」
「お兄ちゃんがいいよって言ったらね」
「やったあ!またね!」
「ばいばい」
「またさ、うたうたってよ」
「そうだね、また今度ね」
こうやって7月のあの日、私は翼に、出会ったんだ
最近よく私の病室にくる男の子、翔太くん
いろんな子がここには来るけれど、
翔太くんほど元気な子はなかなかいない
「おねえちゃんには、きょうだいいる?」
「んー、いるよ?」
「おれはね!にいちゃんがいるの!!」
「そっかあ、いいね」
「こんどさ、にいちゃんときてもいい??」
「お兄ちゃんがいいよって言ったらね」
「やったあ!またね!」
「ばいばい」
「またさ、うたうたってよ」
「そうだね、また今度ね」
こうやって7月のあの日、私は翼に、出会ったんだ