今日は狂人のなりを潜め
「鈴白 鏡(すずしろ きょう)」
として学校に通う。
この学校は毎日行かなくてもテストでいい点を出せば進級できる。
俺にとって都合のいい所だ。
ガラガラ…
「おっ!鏡お久ー!
ねー見てみて!俺新しいパンツ買ったんだよ!
履き心地最高!」
「あぁ、久しぶり。
相変わらずうるさい元気さだな。」
声がでかいのが「宮下 優(みやした ゆう)」。
「優うるさいぞ。
そういえばこの前のゲーセン行ったっきりだったよな。
今日終わったら遊び行く?」
「そうだな、行くか。」
落ち着いて喋るのは「颯海 直(はやみ なお)」。
この二人が大体いつもつるむメンツだ。
「でもほんとお前らはいいよな。
学校来なくてもほぼ満点なんて…
そしてこの中で一番真面目そうなのに俺はいつも進級ギリギリ…」
黒縁メガネの黒髪で真面目そうな見た目とは裏腹、直はいつも赤点だ。
「俺の方が直が出来ないのが不思議だし!
真面目そうなのに!」
優は赤髪でピアスも付けこの前へそピもしたが、いつも満点に近い点を取っている。
「お前それイヤミかよー
あんなん覚えられるわけないってーのー。」
「じゃあこれは?」
優は携帯の画面を見せた。
「シークレット・サーガ・スタンダード・バレイショ・膝・ショー・ワーミング。」
俺も画面を見るとそこにはキャラクターの画像があった。
「じゃあこれは?」
「シンマハラジャー・ロード・キャミング・エモーション・肩・ショー・ワーミング。」
「これ。」
「シナハイヤー・ソース・ミディアム・レアリティ・腰・ショー・ワーミング。」
「合わせて?」
「ゼンインドコカイタイノジャー!」
「これが答えられてなんで他のが答えられないや!」
そんなことを話していたらテストが始まった。
全ての教科が一気に配られる。
それを二時間で終わらせ席を立つ。
よし。二人が終わるまでその辺ふらつくか。