私はこの紙を読んで、ふぅっと息を吐いた。

そもそもレネットコンテストって何だろう。

でも、その前に、私はとてもほっこりした気分になっていた。

私は、こんなに褒められたことがなかったから。

嬉しかった。

ただただ、認めてもらえて嬉しかった。

認められることなんて、いつ以来だろう。

褒められることも無く、嫌な面ばかり並べ立てられて過ごしてきた私にとって、初めてだと言っていいほど久しぶりの喜びだった。

この学園は、私を変えてくれるかもしれない。

そう思ったことが、間違いでないと言って貰えたようなきがした。

私はその気分のまま、レネットコンテストの説明を求めて紙を捲った。