「姉ちゃん腹減った〜」
そう言って、
悠は笑顔で私の胸に擦り寄ってきた。
「何食べたいの?」
そう聞くと、上目遣いでこちらを見る。
可愛い、
自分の可愛さ絶対わかってやってる…。
そして、ニコッと笑って言う。
「姉ちゃんの料理ならなんでも食べたい!」
か、可愛い////
「まかせて…!」
急いでキッチンに行き、料理に取り掛かる。
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「ご馳走様でした!」
「お粗末さまでした。」
ご飯を食べ終わり、
ゆったりした時間が流れる。
「姉ちゃん、お腹空いた。」
「さっき食べたでしょ?」
「食べてない。」
「オムライス食べたでしょ。」
「違う。」
「もー、なに?
…あ、分かった!
デザート食べたいんだったら言ってよね、
ホットケーキでいい?」
私はソファから立ち上がり、
料理に取り掛か…、
「姉ちゃん、まって…、」
そう言って私を引き寄せ、
ほっぺにキスをする。
「悠?」
私が名前を呼ぶと、
次の瞬間、
私は悠にお姫様抱っこされていた。
「え、ちょ、悠?!」
悠は私の事はお構いなしに歩く。
着いたのは、
悠のベッド。
そこに降ろされ、
悠が私の上に乗る。
「デザートはデザートでも、姉ちゃんが食べたい。」
そう言って、
深いキスをする弟。
その顔は、
普段の可愛い顔ではなく、
男の顔をしていた。
_______
「ご馳走様でした!」
「お粗末さまでした。」