私は部活も終わり、
一人で帰ろうとして、
靴を取るために下駄箱に手を入れた。
すると…
(『あれ?何か紙が入ってる!?』)
その、ノートの切れ端のような紙に
書いてあった内容に目を通す。
『屋上に今すぐ来い』
取り敢えず屋上へと向かった私は
屋上のドアを開ける。
『どうしたの?
こんなトコに呼び出して』
そう、この、紙に書いてあった字は
まさしく隣の席の男子の
神影 真筝(みかげ まこと)の
字だった。
『これから言うこと、よーく聞けよ!
一回しか言わないからな!』
そう、急に叫ばれた。

『好きだ。付き合え。』

(『本当にコイツは意地悪だ。
私が好きなこと分かってて
言ってるんだろうな』)
そう思うと悔しさよりも、
この真っ赤に成った顔と君への想いを
どうにかしたくなったけど、
私の赤い顔を見た君が、
何かを察したのか、
顔を私より真っ赤にした所を見たら、
どうでも良く成ってしまった。