またしても、ドアをノックする音が聞こえた。


まさか、また匠くんってことはないよね？


そう思いながら起きあがり、ドアを開ける。


ドアの向こうにいたのは誠さんだった。


「やっほ、愛海ちゃん」


「誠さん、どうしたんですか？」


誠さんが部屋に来るなんてめずらしいな。


「あのさ、俺、今から翔兄と薫と匠の３人と一緒に出かけるんだけど、愛海ちゃんも一緒に出かけない？」


きゅ、急なお誘い。


突然そんなこと言われても……。


「でも、私……ストーカーのことが気になって、外には出れないです……」


ストーカーからの手紙の内容が頭から離れてくれなくて、外に出ることができない。


怖くて怖くてたまらない。


「大丈夫だよ！


俺たちが、愛海ちゃんをストーカーから守るからさ！」