胸もとに白いリボンがついた、ピンクのノースリーブ。


その上に、白いレースのカーディガンを羽織っている。


下は、クリーム色が混ざった白のスカート。


靴下ははいていないが、湯原グループ主催のパーティーではいたミュールをはく予定なので、問題ない。


姿見で自分の格好を確認し終え、ピンクのバッグを手にする。


今、私が一番気に入っているバッグだ。


よし、準備は万端!


自室を出て、階段を下りる。


階段を下り終えた直後、薫くんが私のところにやってきた。


「……マジで、ひとりで遊園地に行く気?」


なんか薫くん、ドン引きしてる……?


よっぽど外に出るのが嫌なのかな。


「うん、行くよ?」


行く気がなかったら着替えないよ。


心の中でそうつぶやいた、そのとき。