突然の話に私の頭は大混乱

「あの、沖田さん?
大した話じゃないって言ってたけど…
だいぶ大したことある話ですよ?」

「お前と共にずっと生きていく為に
俺はいま隊を離れたい」

「後悔しないですか…?」

ずっと命をかけて務めてきた新選組
その居場所から離れるということは
今まで一緒に戦ってきた仲間と
離れてしまうという事
後悔する道だけは選んで欲しくない

「今更後悔なんかしねーよ。
むしろ希望しか見えねぇな、お前と一緒なら
生きてる限りお前を幸せにするって
もうだいぶ前から決めてるしな
だから夏、黙って俺についてこい」

そう言って沖田さんは優しく微笑んだ
彼の顔を見て私は思わず涙した
でもね、今回の涙は違う
こんなに幸せな事はないっていう、嬉し涙