やっと、病院に着いた頃には、もう、日が落ちていた。

「失礼します。」

俺がそういうと

「はい。どうぞ。」

と、彼女の声が聞こえた。

久しぶりにみた、彼女は、痩せ細っていた。

「え。土中くん??」

と、彼女は、呟いた。

当然だ。

今まで、たった1回だけしか話したことないのだから。

「そうだよ。ちょっと心配になってきた。」

と、おれは、静かに呟いた。

「ばれちゃったか。」

と、彼女は、悲しそうに笑った。