まだ、じめじめとした感じがする7月。

前期考査が終わり安心していた。

安心していたからか、いつの間にか眠っていた。

起きた時には、放課後になっていた。

もう、誰も残っていないだろう。と、顔を上げると

泣いている人がいた。

泣いていたのは、田代咲桜 だった。

それに気づくと、それは、無意識のうちに話しかけていた。

「どうしたんだよ」

と、聞くと、

「どうもしてないよ。」

と、田代咲桜 は、悲しそうに笑い、教室から走り去って行った



すると、彼女は、
次の日から、学校に姿を表さなくなった。