「咲桜。」

「優希くん。」

「桜の花みにいかないか?」

「うん。」

そういって、俺は、咲桜を車椅子に乗せ、病院の中庭の

桜を見に行った。

「俺が、咲桜を見た時は、桜の下だったな。」

「え。そうなの?」

「おう。綺麗な子がいるな。て思って見てたよ。」

「私が、優希くんを見たのは、部活してる時だったよ。
最初は、同じクラスだったけど気にもとめてなかった。
でも、優希くんがサッカーしてる時がすごくかっこよくて
見とれてたんだよ。」

と、彼女は、微笑んだ。

「咲桜。すきだ。」

俺は、想いを伝えた。

「私もだよ。優希くん。」

俺は、嬉しそうに泣いてる彼女を、抱きしめていた。