やっと着いて、病室の扉を開けようとした時、

中から、泣き声が聞こえた。

俺は、外で立ち止まってしまった。

最近、ずっと、笑っていたから、辛くないんだと思っていた。

けど、それは、辛いのを隠すための嘘の笑顔だった。

なんで、おれは、もっと早く気づかなかったんだろう。

自分を責めるばかりだった