少し寒さが残る3月。

俺は、結果を見るために、受験した高校を訪れていた。

結果は合格。

やっと一息ついた頃だった。

だが、帰ろうとした時、困っている人を見つけた。

俺は、

「どうしたんですか?」

と話しかけた。

すると、彼女は

「結果が見えなくて。」

と答えた。

「じゃぁ代わりに見ますよ。」

と言った。

「ありがとうございます。番号は365です。」

その返事に頷いて、365番を探した

不安そうにしている彼女に俺は、

「合格してましたよ。おめでとうございます。」

と、そっと声をかけた。

「ほんとですか!ありがとうございます!」

と、満面の笑みで笑い返した彼女に見とれてしまった。

それが、彼女と出会った最初の日だった。