着崩れがないかチェックし終えたところで自分の顔へと視線を向ける


胸まである少しウィーブがかかった黒髪にくっきり二重の目、スッと整った鼻、ニキビやシミがひとつもない白い肌、ふっくらとした薄ピンクの唇に小さい顔


一見誰もが羨むような容姿だけど私はこの顔が大っ嫌いだ


この顔を見るたびにあの出来事を後悔する


沈んでいる気持ちを抑え時計を見るとそろそろ家を出ないと間に合わないと思い鞄を持ち家を出た


季節は冬ということでまだまだ肌寒い


慣れない景色を見ながら登校しているといつの間にか学校に到着していた