「心配してくれて有り難いんだけどね、ちょっぴり寂しいんだよ」
苦笑いで教えてくれる。
「そっか」
何だか置いてけぼりになってるみたいで晴香は嫌なんだ。
晴香と同じ立場になって考えてみたら、寂しいかもね。
放課後、学校まで迎えに来た二人。
「こーちゃん!」
「どうした!晴香!」
孝介の姿が見えると走って飛びつく晴香。
「今日ね!この前のことで体育館で集会があってね!」
晴香は早速、集会のことで孝介に話す。
「おい、さっさと乗れ」
車に乗ったまま、窓だけを開けて言うリュウト。
「でも、まだ二人が」
まだ、話してて乗ってないし。