だからって手は………まあいいか。
手を繋いだまま教室に行けば。
いつもより人数が少ない。
やっぱりそれなりに処分されたんだ。
「あ、あのさ…………」
気まずそうに声をかけてきた女子。
私の前に咄嗟に出る晴香。
「晴香、大丈夫だから」
晴香の肩を叩きながら言えば、少しだけ警戒心を解いた。
「それで何かな?」
晴香の声いつもより低いんだけど。
「…………この前のその、あれで一ヶ月の自宅謹慎になったのは知ってる?」
一ヶ月も?
「うん。それで?」
「その中に希美ちゃんも入ってるんだけど………家にいないらしいの」