孝介はバイクに乗ったまま、手を振って迎えに来てくれてる。
「あれ、リュウトは?」
「車の中で寝てるよ!」
「朝、ダメなんだよアイツ」
へぇ。
私は車、晴香はバイクで学校まで送ってくれて。
「晴香、コイツから目離すな。何かあれば連絡しろ」
「りょーかい!」
「お前は晴香から離れるな」
「うん」
そう言って、二人は自分の学校に向かった。
「よし!じゃあ、行こっか!」
「ねぇ、晴香聞いていい?」
「うん!いいよ!」
「なんで、手繋いでるの?」
私の右手を握ってる晴香。
「だって、離れるなって言われたからさ!」