「だから、何だろうな」



「え?」



「あそこにいる全員、過去のこと自分から話すんだよ。怒りながらだったり泣いたりしてな。話したあと、他の奴も話してな結局、全員話す」




「それってだだの傷の舐め合いじゃん」



「そうだな。でもな、全員が思うんだと。辛いのは自分だけじゃねぇってな。お前もゴチャゴチャ考える前に他の奴らの話し聞いてみろ」



私も聞いたらそう思うのかな?



「あいつらはそうやって過去と向き合って、強くなってる。今じゃ過去の話しを笑いながらすんじゃね?」



「笑いながら?」



辛かったはずことを………。



「…………私もさ」



「あ?」



「いつか笑えるのかな?」