「チーあいつら言う通りだぞ?」



私の左横で静かにご飯を食べる人に言われる。



「血の繋がりこそ家族の証。その家族に傷つけられ捨てられたのは俺らだ」




あぁ………そっか。



ここにいるってことは何かしらの事情を抱えてるから。




「だから、誰よりも家族に憧れ、求め、一人一人大事にする。そうやって俺らはいや、鬼龍全員が本当の家族に負けない家族になってると俺は思う」




ここにいる人らだけじゃなく、鬼龍全員が本当の家族。




「………もし、そうなら長男はリュウトじゃない?鬼龍の総長だし」




「ははっ!確かに千夏の言う通りだな!」



頭を乱暴に撫でられるけど嫌じゃない。