「チーちゃん、困ったことがあればいつでも聞いてちょうだいね!」
「あ、はい」
「よーし!!今日はチーちゃん歓迎会をするぞ!!」
「おおー!!!」
何だろう………この集団は。
あ、そうだ。
「…………リュウト、起きてるよね?」
ソファーで寝たふりしてるリュウトに声をかければ、不機嫌な顔された。
「お願いがあるんだけど………」
「何だよ」
面倒くさそうに上半身を起こして首や指をポキポキと鳴らす。
「お兄ちゃんに会いたい…………」
「……………来い」
施設をあとにして、リュウトの後ろに着いていく。
施設の真横にある2階建ての家はリュウト家族の家で。