「った!」
「助け呼ぶの遅えんだよ、バーカ」
「だからって叩く必要ある?」
「痛いっていうほどの力で叩いてねぇだろうが。いちいち大袈裟なんだよ」
いや、痛いから。
あれから、体育館を出た私達は鬼龍が乗って来たバイクに乗って「クローバー」に移動してきた。
カウンターの席に私、リュウト、孝介の順で座り。
「うわ〜んっ!千夏ちゃ〜ん!」
「うっ!」
後ろから勢いよく晴香が抱きついて来たから、思わず変な声が出た。
「怪我してない!?大丈夫!?」
「うん、大丈夫」
「良かったよ〜!」
さっきから晴香はこの調子で泣きながら私の心配しては抱きついてる。