「んっ!!」



後ろから布らしき物で口と鼻を抑えられ、ふと布からニオってきたニオイのせいで気を失ってしまった。



………ここはどこ?



真っ暗。



冷たいし痛い。



見動きが出来ない。



「もうそろそろ起きるんじゃね?」 



上から男子の声。


でも、気を失う前に聞いた声とはまた違う。



ザバーンっ!!



冷たっ!


上から大量の水をかけられたおかげ、ぼんよりしてた意識も目も覚めたよ。




「おーい、もうそろそろ起きてくれる?」



私が目をつぶってて暗くなってたんじゃなく、タオルで目隠しされてたから暗かったんだ。



それを取られた瞬間、光が眩しくてうまく目が開けないけど。