それから、数日。
その千夏ちゃんがイジメられてるのことを知った。
上履きが無くなって靴下だけで授業受けてたり、教科書とノートが使い物にならなかったり。
時々、ずぶ濡れでいたり。
酷い………誰がこんなこと。
あたしがもっと早く声、かけていれば一人でいるはめにならなくて良かったのに。
ううん。大丈夫、まだ間に合う!
「窪塚さん!」
食い気味で「千夏ちゃんって呼んでいい?」って言えば素っ気なかったけど「いい」って言ってくれたことが嬉しかった。
声かけたその日に和近に殴られた千夏ちゃん。
あたしが守らないと!
千夏ちゃんの盾であり、矛でもなるよう前に出る。