「別に夏木さんが心配するようなことじゃないでしょ」



希美ちゃんの手駒じゃなくても、どうせ見放すに決まってる。



「心配するよ!だって、友達だもん!!」



「………こい」


「え?」



「しつこい!!友達だとか言ってるけど、見てみぬふりしていざって時に助けないくせに!!見放すくせに!!」



小学生の頃、私にだって友達はいた。



イジメにあってから、その子に何度も手を差し伸べて助けを求めたけど。



助けてはくれなくて、ただ見てみぬふりして見放された。



私達の関係はそんなもんだったの?



それなら………。



「そんなの本当の友達じゃない!!そんな友達、私はいらな」



ガッシャン!!!