ドカッ!!
「千夏ちゃん!!」
右頬が熱い………しかも体が吹っ飛んだような………。
それに、口切って血が。
「大丈夫!?ちょっと!女の子に手を出すってどういうことよ!!和近!!」
夏木さんがすぐ私に駆け寄って来てはその、和近ってやつの言いよる。
「は?何言ってやがる。女だろうとコイツの俺の女をヤッたんだろうが」
は?俺の女?
あんたのことすら知らないのに、彼女のことなんか知るわけ………。
あ………そういうことか。
「か、カズくん!学校で暴れたらマズいよ」
やっぱり、希美ちゃんだったんだ。
和近の背中をぎゅっと抱きしめて今にも泣きそうな顔で訴えるのは希美ちゃん。