「キャー!!黒蝶よ!!」
「幹部と総長さんが自ら来るなんて!」
女子の黄色い声と共に廊下が急に騒がしくなる。
黒蝶が来たからってそんな大騒ぎしなくても。
「おい、ここに窪塚はいるか」
教室に入るは金髪のいかにも危ない奴って感じの男子。
「千夏ちゃん、関わらない方がいいよ」
コソっと夏木さんが私に言う顔は軽蔑するような怒りを含んだ顔をしてる。
そう言われても………。
「私ですけど?」
どうせ、周りが私のこと呼ぶでしょ?
例え無視しててもあとあと面倒なことになる方が嫌だ。
「テメェか………」
だったら何?