色々と話さないと分かり合うはずがない。
「千夏はお父さんのこといつまで信じてた?」
いつまでだろう………。
「私、お父さんはもう死んでると思ってたからな」
「え?そうなの?」
「うん」
どこにいるのかも何も分からなかったから。
「でも、よく見つけたね。お父さん」
「うん。まあ偶然だけどね!」
偶然なんだ。
「あと、千夏に言っとかないといけないことがあるの!」
「ん?」
「お母さんのお金じゃないから」
お母さんのお金じゃない?
「何が?」
「今までの生活費も学校でかかってる料金も全部、お父さんがお母さんに振り込んでるお金なの」