あたしはしばらくの間、お父さんと生活して。



色んな話しをしたし、聞いてもらった。



あたしにもし、何でも話せる人がいれば家族ともうまくやれて問題なんて起きなかったのかな?



「ねぇ、前のお母さんってどんな人だったの?」



「ん?そうだなぁ。性格は千夏に似ててだなぁ」



じゃあ、千夏の優しさはお母さん譲りなのか。



「希美?」



「会ってみたいな………」



「じゃあ、行くか?それで千夏とお母さんと仲直りしてくるか?」



そう言って、お父さんは墓場の場所のメモを書いて渡してくれた。




「………ありがとう」


「希美いいか?お父さんとお母さんはもう戻ることは出来ないかもしれない。でもな、血が繋がってなくても希美は自慢の娘だからな。それだけは忘れないでくれ」




うん。


ありがとう、お父さん。


希美Side end