そう言われて黒蝶から抜けて、家に帰れば。
「あんたなんてことしてんの!!恥さらし!!あんたなんか私の子じゃない!!」
お母さん………。
家からも出て。
一人彷徨う。
あたしはただ、怖くて、こんなこともう終わりにしたかっただけなのに。
お母さんがあんなふうになったのも、あたしがこんなふうになったのも、全部、お父さんのせい。
だから、お父さんの幸せを全部壊してあげる。
そう思って一人でお父さんを探して、やっと見つけた。
「希美………会いたかった」
そう言って抱きしめてきたお父さんの体は震えてて、壊すどころじゃなくなって。
今の心境を全部、話してしまった。