忘れたって…………。
「それよりも!」
パチンと両手を合わせる。
???
席を外して何やら紙袋を持って戻ってきては、私の目の前に置いた。
「これを私に……ですか?」
「そうよ!開けてみて!」
「はい……」
何か緊張するなぁ。
深呼吸を一回してから、袋に手をつける。
「これって………スマホ?」
白色のスマホが一台。
「やっぱり持ってないと不便だからね!」
「で、でも!お金!」
「いいのよ!私が好きでやってることなんだから!それにチーちゃんなら、これのちゃんとした使い方分かってるでしょ?」
「はい、大事に使います。ありがとうございます」