リュウトの手で私の後頭部を抑えて自分の胸に引き寄せる。 「受け入れてやる」 「リュ……ウト………」 「俺がお前を守ってやる」 「恩を仇で返してんのにそれでもいいわけ?」 「お前がここにいるならいい」 リュウトの服をぎゅっと握って、ぬくもりを感じて、匂いに包まれて。 声を出して泣いた。