「私、血の繋がりはなくても妹が出来たこと本当に嬉しかった。何があっても守りたいって………今でもそう思ってる。バカでしょ?妹に色々なことされてんのに………」



希美ちゃんが暴走族に入ったことも、どうでもいいって思いながら心配だった。




希美ちゃんが家にいないって聞いて、何処で何してるのか気になる。



「あぁ。大バカだな」



うん。


だから、見捨てていいよ。



「俺には理解出来ねぇが、テメェの身も心もボロボロにされても守るほどお前の中じゃ価値があるやつなんだろ」



リュウトはクルッと椅子こっちに向けて私のことをちゃんと見る。




「大バカなことしか考えらんねぇのがお前なら仕方ねぇ」