ん…?



なんか…



腕…



重たい瞼をやっとのことで開くと、見知らぬ顔の男が視界に映った。



えっ…
  


「…だれ?」



辺りを見回して、現状の理解に努める。



病室はいつもの病室のようだ。



けれど、腕には駆血帯が巻かれていて…



「あ、起きた。」



別の方向からも男性の声がした。



どうやら白衣を着た男性が2人、病室にいるらしい。