「ほんと?」



「うん。あとで電カル借りてきてやるよ。病棟用のノートパソコン余ってんじゃない?」



予想外の反応だ。



しかも端末まで借りてきてくれるらしい。



「それと引き換えに入院長くなる…とかいうオチじゃないよね…?」



事が上手くいきすぎて不安になる。



「梨央がそうしたいならそれでもいいけど?」



いやいや、そういうことでは…
 


「ひとつだけ。俺らがダメって言ったときは従うこと。それが守れるならおっけー。」



そんな制約だけでいいなら、こちらももちろんおっけーだ。



「わかった。」
 


「よし。じゃあ治療の話していいか?」



「はい。」