ゆっくりと腰を下ろし、私と向き合う。



ふと彼の顔付きが変わった。



「CT見る限り腸に炎症があるのは間違いない。」



自分でも見るか?と聞かれたけど、断った。



人の画像なら見れても、自分の画像を見る勇気は私にはない。



それに見なくても大体想像はつく。



そんな私を少し観察するように見つめた後、颯くんが再び口を開いた。



「これ…ステロイド入れないと治んない。」



私のお腹を指差しながら颯くんがそう説明する。