「さてと、体調悪いんだったね。」



真ちゃんが思い出したように立ち上がり、何かを探すように周りをキョロキョロとしだす。



「まずは体温測ろうかな。泣いたから体が熱いのか、発熱してるのか、僕にはちょっと分からないから。」



青城先生なら分かっちゃうのかもしれないけどね、と笑いながらどうやら見つかったらしい体温計を手に取った。



「ひとつボタン外すよ。ちょっと冷たいかな。」



脇に挟むところまで、真ちゃんにされるがまま。



鳴るまで後ろからハグされる形となる。



そこまでしなくても今日は逃げるつもりも暴れるつもりもない。