「答えづらそうだね？」



なんて答えようかと戸惑う私をみて、真ちゃんからそんな言葉が投げかけられる。



「僕が言えた立場じゃないとは思うんだけど…」



一呼吸置いて、考えながら彼が言葉を紡ぐ。



「後で後悔するかもしれないと思う気持ちが少しでもあるなら、今言った方がいいんじゃないかな？」



はっとした。



その通りだ。



今まで言えなくて後悔してきたのに、また同じ事を繰り返してはいけない。



グッと手に力を込め、言葉を絞り出した。