真ちゃんの診察室へ入るまで我慢していた涙が、誰もいない診察室へと入った途端、堰を切ったように止まらなくなった。



椅子に座るでも、ベッドに座るでもなく、壁を背にして部屋の片隅で座り込んで泣く。



何がこんなに悲しいのか、こうなるともうよく分からない。



これは罰なのだ…



きっと…今までの…



ガラガラガラ



しばらくすると診察室の扉が静かに開かれる音が耳に届いた。