心ではそう思うのに、緊張に支配されて体が固まる。



否定の言葉を口にした私に、少し悲しそうな顔を向けた後、真ちゃんが立ち上がる仕草を見せた。



ガシッ



言わなきゃ、ダメだ…っ



引き止めたくて咄嗟に真ちゃんの白衣を掴む。



「えっと…あの…」



「ん?」



「た、体調悪いから助けて!」