人気のないところを選んだはずなのに、頭を抱えた状態で椅子に座り込む私へと声をかけたのは、まさかの人物だった。



「梨央…!?どうしたの?体調悪い?」



少し焦った様子で駆け寄ってきた人影に、そう声をかけられた。



急に現れたその人にビクっとしながらも、ゆっくりと顔をあげる。



私の瞳には、久しぶりにみる真ちゃんの顔と、その横に立つ白衣を纏った女性の姿が映った。