「それは見れば分かる。似せてはあるけどうちが使ってる様式じゃないし、文章も立川が作ったものとは思えない。」



マッキーはそう言ってくれたが、紙上には間違いなく私の名前が記載されている。



詐欺にでも遭ったような気分だ。



「これ、どこで…?」



あぁ…と何かを思い出すようにマッキーが応える。



「大地くんが持ってた。」



大地くん…!?そういえばさっき救急の前に…!



「大人は騙せなくても、大地くんを騙すには十分だったってことだ。」






“病状が落ち着いているため、普段通りの生活を送ることを許可します”


“担当医:立川梨央”