「いや、治療プランは君ひとりが考えているわけではないんだ。みんなで話し合って大丈夫だと判断したから退院させた。そうだろう?」



「そうですが…」



けれど、一番近くで恵那ちゃんを診ていたのは間違いなく私だ。



「担当医だからといって立川先生だけがすべてを背負う必要はないよ。
…さ、君も少し休憩した方がいい。」



気を落とすな、そう励ますように、優しく私の背中に手を添えた後、上級医はその場から離れていった。



その背中を見送っていると、入れ替わるように今度はマッキーが面談室へと入ってくる。