懸命な処置の元、なんとか命を繋ぐことに成功し、恵那ちゃんを集中治療室へと送り届ける。



薬が効いて持ち直してくれたらいいけれど…



たくさんの機械に繋がれ、自分の意思とは関係なく静かに寝かされている彼女を、祈るような気持ちで見つめる。



意識が戻るまでここで見守りたい。



そんな気持ちになったが、上級医にぽんと肩を触れられ、やるべき事がまだ残っているよと告げられる。



「さ、ご両親へ病状説明に行こうか。」